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2016-02-03

新小豆島高校を考える

来年、小豆島にある2つの高校が統合され、新たに1つの高校が誕生します。

統合される高校は、先日21世紀枠での甲子園出場が決定した小豆島町にある小豆島高校と、土庄町にある土庄高校。

どちらも魅力的な高校なのですが、少子化の波には抗えず、統合されることになりました。

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 いずれの校舎もまだまだ現役で十分使えるので、どちらかに流れれば良いのですが、そこは地域愛の弊害で、こっちを立てれば、こっちの文句が止めどない、ということで、中間地点に新校舎が立てられることになりました。

で、小豆島にある高校なのだから、統合しても同じ小豆島高校でええやん!というのが若い人の大半の意見で、高校生たちもそう言っているらしいのですが、地域愛が旺盛な大人の反対で、「小豆島中央高校」という立派な名前になるそうです。

略称は何でしょう? 

小中高(笑)?!

というか、角が立つから言いたくないけど、税金の無駄遣いもさることながら、校名もアホか。

そういう排他的で許容量が無い大人が、教育現場の上の方で、声高に自意識を押しつけて、子供の視点に立たず、時流も読まず、自分たちの時はこうだった、と現場を疲弊させていることに気づいて欲しい。

その結果、子供たちの成績がグイグイ上がっているならともかく、別にそうじゃないでしょ。 

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で、昨日はその新高校に対して「高校の魅力化×地域活性化」をテーマに提言をしよう!というワーキンググループに誘われまして、高校の未来像について、あれこれ意見を述べてきました。

私は、島の高校を出ていないのですが、小豆島高校の生徒達が大好きなので、かなり贔屓目で島の高校は良いモノだ!と決めてかかっているところがあります。
そして、せっかく島で育ったのなら、島の中で島でしかできない教育を受ければいい、と思うし、自分の子供にもそういう期待を寄せています。

そうした背景を踏まえて、以下の3つの考えを述べてきました。

 

国際交流

新高校には寮があり、島外の高校生も通うことができるそうです。

ということは、海外からの交換留学生を呼ぶことも容易にできる、ということです。

国際交流と言葉自体は目新しくもありませんが、島育ち故に抱くであろう「都会への憧れ」「小豆島=田舎という負い目」そのようなものを払拭する、1つのきっかけとして、交換留学で、東京や大阪を飛び越えて、ニューヨークやパリやロンドンへスコーンと行ったら良いと思います。

小豆島というものを比較して考えることができ、島に居ながら、島に収まらない視野を持つことができるはずです。

また、幼稚園から、小学校、中学校とクラスメートがさほど変わることなく、高校に上がってしまう構造は、仲のいい子が居る生徒にはいいけれど、そうでない子には、この上なく退屈な環境でしょう。

それが、必ず定期的に異分子が入ってくる、となれば否が応でも刺激的です。

島の文化・風土を活かした実習

瀬戸内の離島という特殊な環境で、それが特別恵まれた環境なのを活かして、その風土でしかできない教育をしないのは非常にもったいない。

入学したらまず、クラス一丸となって農村歌舞伎の演目をやる。→クラスの団結、コミュニケーション能力のUP、小豆島の文化を知る。

夏休みには、1週間かけて、泊まりがけの歩き遍路をやる。→基礎体力、忍耐力づくり、コミュニケーション能力UP、小豆島の文化を知る。

農業は必修どころか、日々の活動の一部で、自分たちで作った野菜と米を昼食で食べる。→食の安全、生存スキルUP、視野の拡大、達成感と自信。

耕作地は棚田の休耕地にすれば、棚田の維持にも一役買えますね。

卒業した時、身につけている農業スキルは、いざとなれば自分で畑やれば生きていける、という選択肢になるし、学問ではなく、生きていく中で当たり前の素養として、身についていることは、高校の大きな特徴になると思います。

 

都会を追うのではなく、島でしかできない教育を

新高校で学べる専門性として、部活動も大きな特徴になると思いますが、アカデミックな分野では、島の中でインターンが簡単にできる分野に注力すればいいと思います。
具体的には、

【1】観光課
 ・・・夏休み・冬休みはボランティアガイドをやり、繁忙期のホテルもインターン研修を実施する。国際交流で英語や中国語も学べる。

【2】介護課
 ・・・介護だけでなく、鍼灸や整体なども学べるといいかも。

【3】船舶課
 ・・・フェリー会社や造船所、ドックなど、島の中で船舶を学ぶ環境が揃っている。

【4】芸能課
 ・・・瀬戸芸で小豆島に関わりを持ったアーティストと連携して、デザイン、建築、演劇などを学ぶ。被写体が溢れる島では写真も学べる。映画のロケ地にもなるので、映像も。

【5】IT課
 ・・・島に居ながら、東京や海外の仕事を受けられるように、PCを片手にノマドワーカースキルを磨く。ネット経由で都会の仕事をやっているデザイナーやクリエイター、ブロガーなどが講師とする。システム開発会社のサテライトオフィスを誘致すれば、プログラミングスキルも生の現場で学べる。

新高校の勧誘ポスターは、帆船の縁で足をぶらぶらさせながら、ノートパソコンとにらめっこしている学生にすればインパクトありますね。
オリーブ畑で木漏れ日の中、寝そべってタイピングしている男女3人とかでも可。

あー、そんな学校があれば、通いたかったな。というか子供を行かせたいわ。

このワーキンググループの提言がどういう形で繁栄されるのか、具体的にはこれからですが、現実的で無難なパターンより、ちょっとでも面白い方向へ振り切れるよう、忌憚ない意見を出し続けていきたいです。

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