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2016-01-16

御日待ち

みなさんの住んでいる地域に御日待ちという行事はあるでしょうか。

御日待ちは「おひまち」と読み、文字通り日=太陽を待つ行事です。

小豆島の場合、その多くは14日の日没から15日の日没までの「小正月」にかけて行います。

元旦から15日までは、正月の松飾り(門松など)を飾っておく「松の内」にあたり、その15日を境に、正月が明け、日常に戻るというタイミングになります。「小正月」も「松の内」も正月の区切りという点では同じですね。

なので、御日待ちはそうした一年のスタートの朝日を皆で夜通し迎えて、本格的な活動を始めるターニングポイントだとされてきました。

小豆島ではありませんw

小豆島ではありませんw

「されてきました」という書き方をしてますが、常光寺のその近隣では、現役バリバリの考え方です。ただ、全国的には風化しつつある気がします。

その一番の理由は、15日が成人の日ではなくなったことです。

先ほどの背景を踏まえると、成人式も新しい門出となる境目なので、正月が終わり、その年が本格的に始まる15日が相応しいわけです。11日に荒神社で行われた「とんど」も15日にするのがそれまでの風習で、松の内が終わる日に正月飾りを燃やすのは、非常に理に適っている話なのです。

こうした歴史的な理由を無視して、慣習を現代人の都合に合わせることを平気でやってしまう世の流れには、大きな反論を唱えたいですね。私たちの祖先が何を大切にし、残してきたか、その足跡を消す行為の積み重ねが、祖国に対するアイデンティティを失わせ、自分たちを客観的にとらえられなくなっている主因だと気づかねばなりません。(この話は、また後日掘り下げて書きたいと思います)

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話が大きく脱線しました。

今日は、御日待ちの話です。

御日待ちはお寺の行事で、日天(にってん)と呼ばれる太陽を司る仏様をお奉りし、お勤めをします。

日天

日天

お勤めの仕方は、お寺によってさまざまですが、常光寺の場合は、日天さまの前で護摩祈祷を行って、家内安全や身体健康、先祖供養をお祈りします。檀家の皆さんが大勢やって来て、護摩堂に15人ずつくらい入って、順繰りに読経・礼拝します。それが、終わって本堂でまたお勤め、住職が法話をした後、懇親の宴を行うのが通例です。

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今年も例年通りの流れでした。

正月の陽気は何とやらで、寒い寒い夜の行事は、年配の檀家さんには堪えます。それでも、みなさん足を運んでくれるのは有り難い。その目的の大部分は懇親会のビンゴ大会の景品にあるのかもしれませんが(笑)

ビンゴの景品には誰もが喜ぶお米が出てきます。10kg、5kg、2kgたくさん当たります。ハズレといっても佃煮やうどんつゆが数点入った袋がもらえるので、実質ハズレ無しです。

ビンゴ大会の景品の数々

ビンゴ大会の景品の数々

檀家さんがお寺に来られると、自ずとお供えを持ってきてくれる人が多いのですが、常光寺の御日待ちには、晩ご飯を食べに来るついでに、仏様に1年の安泰を祈願できて、景品を持って帰れるという、寺からいつもお世話になっている檀家のみなさんへ御礼の想いを形にした行事なので、たくさんの方に参加していただきたいな、と思っています。

酒が入って、よそよそしい空気もなくなって、「お寺はもっとこうせなアカンで!」と忌憚ない意見をくれるのは有り難いし、「最近どうよ?」ってのをゆっくり膝をつき合わせて話せるのも、貴重な機会です。

毎年行われる恒例の行事ですが、それが今年もできたっていうのは、嬉しいことですね。

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